冬には冷たいタイルを踏んで湯舟につかるのが、あんなに寒かったのに、いつのまにか好きになっていて・・・。今のうちは、セントラルヒーティングで脱衣所もあたたかくてつまらないのですが、おととしまで住んでいた古い日本家屋では、それが快感で。家族みんなに反対されても、脱衣所にヒーターをつけませんでした。なんだかお湯のありがたさが半減するようで。
高校から、一人住まいをするあたりまでは、お風呂は私だけのとても大切な時間になってました。色々と持ち込んで。学生の時は、変な話、おせんべと牛乳を持ち込んで、湯舟で食すのが大好きで。好きな人の事とか考えて。一人で住んでからは、もっぱら読書ですね。あらゆる本を一時間位は平気で。パックもしたし、マッサージも。お風呂の中に、すごい荷物で。ろうそくをつけて入ったりしてましたし。
今は息子とのコミュニケーションの場でもあるし、リビングより重要です。建てませんけど、家を建てたら、こだわりたいのはお風呂と玄関だけですね。あとは、あったらどうでもいいくらい。できれば空がたくさん見えたらいいし、湯舟以外は寒い方がいい。毛穴がぶわ〜って広がる感じが、私にとってのお風呂なんです。なんだか、どこでもいつでも快適なのが苦手なんです。気持ちが平らになるみたいで。お風呂ライフはうるさい方ですね、きっと。ヨーロッパのシャワーとか心からむかつきます。
やはり、
「パッシャーン」
って音が聞こえないと、一日が終わらない。どんなに酔ってても、一日の最後は必ずお風呂なんです。
文/YOU
イラスト/花岡道子