秋の夜長の「ポアンカレ予想」

今夜の長湯のお供は、
NHKスペシャル「100年の難問はなぜ解けたのか〜天才数学者 失踪の謎〜」。
数学界の難問「ポアンカレ予想」、
「単連結な3次元閉多様体は3次元球面に同相である」...。
番組中の解説だと、
“長いロープを取り付けたロケットを飛ばす。
(魚釣りのリールのようにどんどんロープは出ていく)
やがて宇宙をグルリと一周して元の場所に帰ってきた。
出て行ったロープの端と戻ってきたロープの端を引っ張って、
スルスルッと何処にも引っかからず、
最後まで回収することができたなら、
宇宙の形はほぼ丸い”という予想。
....?
それはさて置き。
この100年間、多くの数学者が
人生を掛けて格闘してきた難問を解決したのが、
ロシア人数学者グリゴリー・ペレルマン。
数学界のノーベル賞であるフィールズ賞を受賞し、
懸賞金100万ドルを得る権利を得たのだが、ペレルマンは全てを辞退し
公の場から姿を消してしまった。
新聞でも随分と話題になりましたね。
この「ポアンカレ予想」に挑んできた多くの天才数学者たちが
悪魔に魅入られたように没頭し、やがて
頭が現実世界へ戻れずに
内的世界へ引きこもり人が変わってしまったという。
そのため「ポアンカレ予想」の研究を断念して
家族のいる日常へ“帰還”した学者も。
ペレルマンは、迷宮の出口の向こうに何を見たのだろうか。

2007年10月19日
秋の夜長の「リッチスタン」

今夜の長湯のお供。
超高級ケータイ「VERTU(ヴァーチェ)」が表紙のスーパーリッチ特集。
「リッチスタン」とは、スーパーリッチが暮らす架空の共和国だそうで。
サンパウロのスーパーリッチは自家用ヘリで仕事も遊びも子供の送り迎えも常に移動するそう。地上は誘拐や武装強盗に合う可能性がある、とか。だから、会社もジムもレストランも自宅もみんなヘリポート付高層ビル...素敵なムササビ・ライフ!
予約や入手が困難な世界中のレストランやコンサートの席の確保は当たり前、
子供の誕生日に有名プロサッカー選手を呼ぶなんてことも...年会費650万円の24時間対応のコンシェルジュサービス「クィンテセンシャリー」、
想定読者は金融資産10億円以上という超・高級紙「スピアーズWMS」、
勉強のためにと子供にNYサザビースでウン千万円のアートを買い付けさせる人々...。
なんだかもう逆にB級でチープでおバカでファンキーな感じが、好き。

「リッチスタン」の名付け親、
ウォールストリートジャーナルのロバート・フランク著
ザ・ニューリッチ
2007年10月 9日
「日本のお風呂」改革プロジェクト〜イーユとイークス〜

「新日本様式100選」や「グッドデザイン賞」に選ばれ話題となった
松下電工の一戸建てシステムバス「i - U(イーユ)」と、
集合住宅システムバス「i - X(イークス)」の開発物語が
公開されています。
→「日本のお風呂」改革プロジェクト 〜イーユとイークス〜
売れに売れたauのインフォバー、無印良品 壁掛け式CDプレイヤー、
±0家電などのヒット商品を次々に世に送り出している
プロダクトデザイナー・深澤直人(ふかさわなおと)氏に
デザインを依頼し、方向性を練り上げ、社内でのさまざまな議論や確執を
乗り越えて完成へと至る悪戦苦闘の道のりを、
関わった各担当者目線でたどっていきます。
社内デザイナーの複雑な胸の内や、
役員プレゼン時での深澤氏への辛辣な質問攻めなど
状況がリアルに伝わってきます。
i-Uホットウォータースタイル。
美しい。

2007年10月 4日