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お風呂をもっと快適に、お風呂をもっと楽しむために
わが家の風呂づくり Vol.5「素材選びにこだわった浴室」TOP1
わが家の家づくり Vol.05
浴室01老後を楽しむためのご両親の家
建築家・渡辺純さんがご両親のために建てた2階建ての住宅です。2人暮らしのご両親は老後を悠々自適に暮らそうと、都心から静かなこの住宅地に移り住みました。これからはあくまでも、自分たちのための暮らしを楽しみたい。だから来客を意識したフォーマルな場所も、機能一辺倒の空間も必要ありません。これは、常に「“空間のにほひ”が立ち昇り、豊かな毎日を演出できるような住宅を設計したい」と考えていた渡辺さんの条件に当てはまりました。さりげないたたずまい、「そこにいるだけで気持ちのいい家」にしたいと考えたのです。
浴室02

→浴室からガラスの間仕切りを通して洗面室まで光が届きます。

←朝の光が射し込む東向きの浴室です。乳白色のガラスブロックは障子をイメージしています。


木の温もりをプラスしてより豊かさを演出
渡辺さんが設計する建築は、異なる種類の素材を美しく組み合わせるのが特徴です。全体で見ると、洗練された大人の雰囲気が漂います。それは浴室にも反映されています。
「浴室では3つの素材、乳白色のガラスブロック、大理石のモザイクタイル、石を使って、組合せの妙を演出しています。また、木の浴槽は触覚的な温もりを感じさせるために設けました。こういったそれぞれの素材に光があたることによって、視覚的な豊かさも醸し出そうと考えたのです」
 木の浴槽にスノコ敷きの洗い場、障子を彷彿させる乳白色のガラスブロックの窓辺。新しい素材と伝統的な素材が違和感なくしっくりとなじんで落ちついた空間にしています。「ほのかに木の香りがして、とてもリラックスできるんですよ」とご両親に好評の浴室は、設計した渡辺さんご自身も、休日に遊びにきた時は必ず入浴するほど快適といいます。
「ここのお風呂は、朝入るのが一番気持ちがいい。木だから保温性がいいのでしょうね。朝になってもそれほど冷めていないから、朝日を浴びながらシャワーの代わりに入ったりするんですよ」
浴室03 浴室設備
↑浴室の広さは約1坪です。洗面室とは腰壁から上の部分をガラスで仕切って、広がりを見せています。
〈DATA〉
設計/JWA建築・都市設計(渡辺純)
撮影/村角創一
協力/『湯快ページ』