日本のお風呂をもっと楽しもう『湯の国』
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湯煙コラム

Vol. 49 篠原ともえ

究極の露天風呂はアイスランドにあり!

篠原ともえ(しのはらともえ)

ミュージシャン、女優。
1995年、石野卓球プロデュース「チャイム」で歌手としてデビュー。キュートなルックスと個性的なファッションで人気を得る。その後歌手、タレントとして活動するかたわら作詞・作曲、ファッションショーのプロデュースなども手がけ、近年は舞台の活動も精力的に行っている。

篠原ともえオフィシャルサイト
篠原ともえデザインのアクセサリー WTC by Tomoe Shinohara
 
いきなりジョークではないんだけれども、私ってお風呂に関しては「熱しやすく冷めやすい」タイプ。これまで、お風呂場にミニテレビを持ち込んだり、本を読んでみたり、音楽を聴いてみたり、世の中で流行っていることはとりあえず何でも試してみました。でもやはり、自分にとってのバスタイムは、何もしないでボーッとする時間がぴったりみたい。だから今は、ひたすらリラックスを心がけています。

入浴時間は長いほうです。まずはバスタブに熱めのお湯を張ってしっかり全身を温めたあと、一度出て体を洗い、それから少し冷めたところでもう一度ゆっくりお湯に浸かる。これを繰り返して、気づくと小一時間も入っていることがあります。先日実家でそれをやっていたら、家族に、「湯あたりしてない?大丈夫?」と心配して覗かれちゃいましたけれど(笑)。
お休みで家にいるときには、一日2〜3回お風呂に入ることだって珍しくありません。かなりの冷え性なのに、冬場でもほとんど暖房器具を使わない生活をしていて、寒いと思えばお風呂に入り、湯冷めしないうちにお洋服をしっかり着こむ。もちろん私自身がお風呂好きというのもありますけれども、職業がら喉を大切にしているので、暖房による乾燥から声帯を守る意味もあります。それに、お風呂は体だけでなく、なんだか心までもほんわか温めてくれる場所。その幸せな体温を、今度は仕事の場でお客様に伝えたいなあ、なんて考えながらいつものんびり入っています。
そんな私が、これまで一番感動したお風呂との出会いといえば、ロケで訪れたアイスランドです。アイスランドは火山の国。どこにでも温泉が湧いて、ホテルのお風呂も温泉。洗面所の蛇口から出るお湯だって温泉というぜいたくさなんです。国内各地にある温泉施設の中でも、圧巻は「ブルーラグーン」です。海外のスパらしく水着で入るここは、敷地の隣にある地熱発電所でくみ上げた温泉水を、発電が終わった後、広さ5000平米もの露天風呂に再利用した、究極のエコロジー施設だそう。全体に白濁した鮮やかな水色のお湯が湖のように広がる、まさに「ブルーラグーン(青い珊瑚礁)」ですね。お湯の濁りは、ミネラルをたっぷり含んだ泥なので、両手にすくって顔に塗りつければ自然のパックとなり、お肌もツルツルに。ここではだれもが顔を真っ白に塗っていて、ちょっとユーモラスな光景でした。

昼間も素敵ですが、秋から冬にかけて満点の星空を眺めつつ入るのは、また格別ですし、運が良ければオーロラだって見えるんです。たまたま私が行ったときにも観測できて、「オーロラの下の露天風呂なんて、最高!」と、大感激しました。日本人が珍しいからか、入浴中は現地の人にいろいろ話しかけられて、英語でやり取りしながら楽しいひとときも過ごせましたし、露天風呂ファンの方なら、一生に一度はぜひ訪れていただきたいほどおススメです。

文/篠原ともえ(しのはらともえ)

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