日本のお風呂をもっと楽しもう『湯の国』
お風呂をもっと快適に、お風呂をもっと楽しむために
湯煙コラム

Vol. 91 宮下純一

水泳の練習と風呂はワンセット!

宮下純一(みやした じゅんいち)

1983年鹿児島県生まれ。2008年8月 北京オリンピック100メートル背泳ぎ8位入賞(準決勝でアジア・日本新記録を更新)、400メートルメドレーリレーでは日本チームの第一泳者として銅メダルを獲得。
競技引退後はスポーツキャスターとして水泳・スポーツの美や感動を伝える一方、NHK「あさイチ」でスゴ技Qプレゼンター、TBS「ひるおび!」ではコメンテーターとして活躍。
(財)日本水泳連盟競泳委員として選手指導・育成に携わりながら、全国各地の小中学校で開催される水泳教室の講師も務めている。

宮下純一オフィシャルブログ
 
故郷の鹿児島に今もよく帰ります。たいてい仕事なのでゆっくりはできませんが、やっぱり桜島を見ると「故郷に戻ってきたな」と感じてほっとします。
鹿児島市民にとって、銭湯はすごく身近な存在です。銭湯の数は、全国県庁所在地の中で一番多いそうですよ。それもほとんどが天然温泉なので、上京して銭湯に行ったら普通のお湯でかなり驚きました。

また鹿児島には霧島や指宿など有名な温泉がたくさんあり、子どものころ家族で旅行といえばいつも温泉地でした。じつは小さい頃はシャンプーハットをかぶらないとお風呂に入れないくらい水が苦手で、母親がこのままではいけないと水泳教室に通わせてくれたんです。そのおかげで、お風呂も好きになったし、水泳の選手になることもできました。
大学時代はプールの横にお風呂があって、1年生がお湯をため、アイシングした後にみんなで入るのが習慣でした。疲れた体をほぐしながら、たわいもない話で盛り上がるのが楽しみでしたね。
試合が近づくと「テーパー」といって、たまった疲労を抜いて試合で全力を出せるように泳ぐ量を調整するのですが、テーパーの時期に入るとみんなで近くのスーパー銭湯に行くというのが恒例でした。後輩のFacebookを見るとその習慣が今も続いているようで、それを知った時になんだか嬉しかったです。試合前は誰もが不安になるものですが、仲間とみんなでお風呂に入って喋っているとそれだけでリラックスできました。とても懐かしい思い出です。
お風呂ではよりリラックスしたくて、現役時代は入浴剤にもけっこうこだわっていました。僕が好んで使っていた入浴剤はレギュラータイプと、ちょっと高級なグレードのタイプがあって、今日は頑張ったぞ!と思えた日だけハイグレードの方を使っていました。値段が高いと効いたって感じがするから、自分へのご褒美だと言って贅沢な気分を楽しんでいましたね。

遠征先でも必ずホテルのバスタブにゆっくり浸かっていたので、北京オリンピックの時も当時お気に入りだった入浴剤を日本から持参したんです。ところが選手村のホテルに着いてびっくりしました。中国では湯船に浸かる習慣がないみたいで、シャワーだけだったんです。本当にがっかりしました(笑)
2020年に東京オリンピック開催が決まり、皆さんの関心が高まっていると感じます。子どもたちを対象にした水泳教室を各地で開催していますが、その活動を通して特に競泳に興味を持ってくれる子どもが増えることを願っています。もちろん普通に水泳を楽しむ人が増えることも僕の喜びですが、タイムを競うことから多くのことを学んできたので、やっぱり競泳の楽しさを伝えていきたいです。

もっとタイムを伸ばしたい、ライバルに勝ちたいという熱い思いを持ちながらも、試合中は冷静に自分をコントロールしなければいけません。4年に1度のチャンスに自分のピークを持ってくるためには、身体的な強さよりも心の強さが大事です。スポーツを通して心の強い日本人を育てることができると僕は思っています。

話/宮下純一(みやした じゅんいち)

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