日本のお風呂をもっと楽しもう『湯の国』
お風呂をもっと快適に、お風呂をもっと楽しむために
湯煙コラム

Vol. 100 杉本彩

執筆とボディ・ケアで一石二鳥のバスタイム

杉本彩(すぎもと あや)

1968年京都府生まれ。女優・作家・ダンサーの他、コスメブランドの「リベラータ」、カレ―とワインのお店「Curry&Wine Koume」のプロデューサーの顔も持つ。
また、公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの理事長を務め、動物虐待を取り締まるアニマルポリスの導入や動物福祉の整備を行政に訴え動物愛護の啓蒙活動を勢力的に行う。「ペットと向き合う」(廣済堂出版)が好評発売中。

リベラータ(杉本彩プロデュース コスメブランド)
Curry&Wine Koume(杉本彩プロデュース カレ―とワインのお店)
公益財団法人動物環境・福祉協会Eva(理事長:杉本彩)
 
よく「お風呂でのケアにはこだわっているのでしょうね」と言われるのですが、じつはバスタイムは携帯を持ち込んで、本の執筆やメールの返信の時間にあてています(笑)。1日の疲れを取るために、何も考えずにゆっくりするのが一番だと分かってはいるでのすが…。

ただ、必ず湯船に浸かるのは私の中でのルールなので、バスソルトなどを入れたお湯にしっかりと長時間入っています。やはりお塩を入れると身体が芯まで温まり、本当にポカポカしてきますね。

執筆をしていたらあっという間に時間が経つので、汗がたくさん出てすっきりします。じっとしているのが苦手な私にとって、仕事が進みながら身体のためにもいいという一石二鳥の入浴スタイルがぴったりみたいです。

ひとつだけお風呂のボディ・ケアでこだわっているのが、肌のために“洗いすぎない”こと。ソープを泡立てたら手の平のみで洗って、タオルでゴシゴシとこすらない。それだけで汚れは取れますし、適度に皮脂を保つことが肌にはとても大事なんです。現場に出ない日はすっぴんで過ごすこともありますが、そんな時は朝起きて水洗顔しかしません。お化粧を落とすときもクレンジングを1回だけ。汚れのみを落として皮脂を守るという考えを大切にしています。
30歳でアルゼンチンタンゴに出合って、ずっと踊り続けてきました。以来、アルゼンチンタンゴが自分の成熟度を測る一つのものさしになっています。音楽をどう捉えてどう表現するのかは、生き方がダイレクトに響きますから。年齢を重ねるごとに幅が出てきたと感じられることが嬉しいですね。

それは身体の使い方も同じ。昔は若さに任せて無理な動きもしていましたが、今は経験を重ねたぶん自分でコントロールしながらしなやかに踊れるようになって、故障もしなくなりました。
このしなやかさを保つためにはアフターケアも重要。踊った後にアキレス腱からふくらはぎにかけてじっくりとお風呂の中でマッサージをしています。バスタイムでのマッサージで身体づくりを心がけ、これからも長く踊り続けたいです。

アルゼンチンタンゴもそうですが、人生の中で「自分にとって何が幸せか」を見つけることが本当に重要なテーマだと思っているんですね。生きていれば何が起こるかわからないし、こんなはずじゃなかったと思うこともたくさんありますが、お腹の底から湧きあがるような情熱を感じるものに出合うことができたら、迷いは自然と払拭され、進むべき道が見えてくるものです。それさえあれば、どんなことがあっても必ず幸せに生きていけますから。
やりたいことはたくさんありますが、そのひとつとして、今後、動物の保護施設を持ちたいと考えています。啓蒙・啓発活動も大切ですが、私にとって一番活力になるのは動物たちの幸せそうな顔を直接見ること。保護施設が足りていないという現状の中、実現するのは大変だと思いますが、取り組みたいと思っています。

話/杉本彩(すぎもと あや)

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