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湯煙コラム

Vol. 109 KIKI

山に登ったご褒美は、癒しの温泉!

KIKI(きき)

東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。雑誌をはじめ広告、TV出演、連載の執筆、近年では自身の写真展『PRISMA』シリーズを発表。また芸術祭に作家として参加するなど活躍の幅を広げている。雑誌『OZ magazine』、NTV「ゆっくり私時間 〜my weekend house〜」レギュラー出演中。2006年から始めた登山では世界各国の山々にチャレンジ。関連イベントにゲスト参加するなどして、幅広い層に山の魅力を伝えている。著書に『山が大好きになる練習帖』(雷鳥社)、『美しい山を旅して』(平凡社)、『スタイルブック KIKI LOVE FASHION』(宝島社)など。

KIKI公式サイト
 
いま住んでいるところは、大家さんご夫婦のお母さまが老後を過ごすために造られた家で、お風呂の脱衣所まで床暖房がきいていて、どの部屋もゆったりとした造りになっているので気に入っています。

お風呂も好きな場所です。浴槽は私が入るのにちょうどいいサイズで、とくに夏は窓を開けて入ると外の風が入ってきて気持ちがいいです。お風呂の中で本を読むのが好きなので、時間に余裕のあるときは、読書しながらゆっくり湯船につかるようにしています。
どのボディソープやシャンプーを使っているのかとよく聞かれますが、愛用のオーガニック石けん一つで、顔も体も洗ってしまうことが多いんです。

20代の頃、肌の調子が悪くて悩んでいた時期があったんですね。コンディションが整わないのはストレスになるので、解決法をいろいろ試しました。調子が悪いからといって上から足すのではなく、引くことで負担を抑えながら、本当に合うものを厳選して使うようにしたら、肌の調子も良くなっていきました。
2006年から友人に誘われて登山を始めたのですが、山を知って、考え方が変わったことがたくさんあります。

山の上は不便なことが多いんです。でも、限られた環境の中で、その状況を楽しんで工夫すると、日常の中でも「これがないと絶対にダメ」ということが減り、どんどんシンプルに暮らせるようになりました。こだわりすぎていたら山では過ごせません。むしろすべてが揃っていなくても、何とかなるということを知ってすごく楽になれました。
日本の山のいいところは、ふもとに温泉とおいしいお酒や食べ物があることです。温泉が大好きなので、下山したら近くに温泉がないかと探しておいて、疲れを癒しに温泉に寄って帰ります。山小屋のスタッフさんにおすすめの温泉を聞いたりして、お気に入りの温泉が増えてきたので、毎回楽しみにしています。登らなければ辿りつけない温泉もあって、那須岳にある三斗小屋(さんどごや)温泉もその一つ。山道を2時間ほど歩いて温泉宿が見えてくると、嬉しくなります。

この三斗小屋温泉には、日光東照宮を作った宮大工さんたちが通っていたという話が残っていますが、そうした歴史を感じられる瞬間が好きですね。山間の温泉宿の歴史ある木造建物も興味深いです。
2016年から山の日が制定されることもあり、全国各地で開催される登山イベントに呼んでいただくことが増えました。多くの人が、都会にはない地方の魅力を再発見していることを強く感じます。山に登るだけじゃなく、温泉や郷土料理、そこに暮らす人たちといった地域の魅力を伝えることが私の役目だと思っているので、山に興味を持つきっかけづくりとして、これからも情報を発信していきたいです。
モノに対する思いも一緒です。友人に「まだ着てるの?」と驚かれることもあるほど、長く愛用している洋服もあります。自分で購入したものだけでなく、両親や祖母から受け継いだ洋服やアクセサリー、カバンといったモノを大切に使い続けたいと思っています。

安くて便利でかわいい商品が溢れている世の中ですが、祖母の代から何十年も大切にされてきた品々には必ずストーリーがあり、愛着という特別な魅力が備わっています。私がそれらを身に着けたり使ったりすることで、みなさんが押入れの奥にしまっている大切なモノを思い出すきっかけになれば嬉しいです。

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