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湯煙コラム

Vol. 23 谷川真理

マラソン&お風呂の関係

谷川真理(たにがわ まり)

マラソンランナー・タレント。
1962年福岡生まれ。武蔵野高、一橋スクール・オブ・ビジネス卒。'91年東京国際女子マラソン優勝、'92年名古屋国際女子マラソン2位、同年、ゴールドコーストマラソン優勝、'93年札幌ハーフマラソン優勝、同年、東京国際女子マラソン2位、'94年ベルギー世界ハーフ2位、同年、パリマラソン優勝と数々の輝かしい成績を残す。現在も多くのマラソン大会に出場。「市民ランナーの星」 と親しみを込めて慕うファンが多い。'02年、ランニングの科学的な指導を行うハイテクスポーツ塾を設立。著書に、「マラソン完走ブック」(成美堂出版)、「走って、食べて、ヘルシーライフ」(PHP出版) などがある。

谷川真理オフィシャルサイト
 
1日3回しっかりと。これは食事ではなく、私のバスタイムの話。
なぜなら、私はマラソンの練習後に必ずお風呂に入るからです。朝練が終わったらお風呂! 夕方の練習が終わったらお風呂! 最後に眠る前にお風呂! で、 1日に3回。しかもどんなに忙しくてもシャワーだけでなく、しっかりと湯船に浸かるようにしています。入浴時間は15〜20分、湯温は少し熱めの42℃の全身浴がもっぱら私のスタイル。私がすっかり「お風呂好き」になっているのには、ちょっとしたワケがあるのです。
現役時代、よく長野県の蓼科で合宿を行っていました。1日に40〜50キロを走るので、練習が終わった直後はもうクタクタで、なにもできないほど疲労困憊します。もう極限状態で歩くのもままならないくらい。でも汗をびっしりかいているので、フラフラ&ヨロヨロになりながらも、ムリヤリ温泉に入ります。でもお湯に浸かっていると、しだいにじんわりと体の筋肉がやわらいでいき、湯船を上がる頃にはシャキシャキと歩けるほどに回復するんですよ! これは本当に驚きでした。きっと長時間走っているため、体が極限まで硬直しているのでしょう。それがお湯に入ることで一気に緩むのではないでしょうか。とにかくお湯に浸かる前と後とでは、歴然の違いがありました。
それからというもの、マラソンの練習後には必ずお湯に浸かるようになった、というワケです。
湯船に浸かるときは、お風呂の外にMDプレイヤーを置いて音楽を楽しみながら入ったり、アロマキャンドルを使って光や香りを楽しんだりと、いろいろ工夫しながら入っています。私にとってお風呂は、日常のリズムにちょっと変化を与える“特別な時間”といえますね。
私は、地方のマラソン大会に招待していただくことが多く、全国各地の温泉に入る機会も多いのですが、今まで入った温泉の中で印象に残っているのは、群馬・草津温泉と、三重県の榊原温泉、あとは石川県の白峰温泉。なかでも榊原温泉はものすごくヌルヌルする泉質で、石けんやシャンプーが落ちてるのかどうかわからないくらい、いつまでもヌルヌルしているんですよ。はじめて入ったときはビックリしましたが、本当に肌がツルッツルになるので、おすすめです。
あと最近では、マラソン会場にランナーのための「足湯コーナー」を設けているところも多いですね。足湯って、足だけをお湯に浸せばいいから手軽だし、気持ちよくて疲れもとれるんですよ。
お風呂も大好き!マラソンも大好き!と、年がら年中汗をかいている私ですが、もし1日、「何もしないで、ゆっくりと過ごしていいよ」って言われても、きっと、じっとしていられないでしょう。運動するということは、酸素をたくさん取り込めるので、血液の循環がよくなりますよね。私の場合、それが日課になってしまっているので、何もしないでいると、気分的に酸欠状態になってしまい、逆に体調が悪くなるのです。体を動かすこと・汗をかくことが、谷川流・ストレス発散法です!

文/谷川真理(たにがわまり)

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