日本のお風呂をもっと楽しもう『湯の国』
お風呂をもっと快適に、お風呂をもっと楽しむために
湯煙コラム

Vol. 47 知花くらら

「お風呂を楽しむ」というすてきな言葉を大切に

知花くらら(ちばな くらら)

モデル・レポーター。2006年ミス・ユニバース世界大会第2位。「Domani」の表紙・専属モデル、テレビ東京「知花くららの地球サポーター」、BS12「グローバルビジョン」にナビゲーター役ほか、国内外の多方面に活躍の場を持つ。2007年よりWFP国連世界食糧計画オフィシャルサポーター。

知花くららさんのオフィシャルサイト
 
仕事中はハイヒールで過ごすことも多く、たくさん歩くので、帰宅すると足はパンパン。そこで、お風呂に入ってのセルフマッサージが欠かせません。
「ここが疲れているな。」と思うところを湯船の中で丹念に押せば、気持ちいいのはもちろんのこと、体が温まると同時に血行も良くなってくるため、むくみも取れやすくなるんですよね。
マッサージが終わると、ローラー、クリームやスクラブなどその日の気分でさまざまなバスグッズを使い、じっくり時間をかけたお手入れをしています。

また、お風呂場の雰囲気を演出するのにもちょっと凝っていて、いただき物のかわいいお風呂用化粧品ボトルを並べたり、アロマキャンドルを灯したりと、自分自身最もリラックスできる時間を過ごせるように工夫しているんです。
忙しい日常の中で、頭を空っぽにして「ふーっ」と息を吐き、心も身体も緩める場面はなかなかありませんから、子どもの頃から大好きだった「水に包まれる感覚」とともに浅くなった呼吸を元に戻せるひとときは、私にとってなくてはならないものですね。
このように言うと、まるでバスタイムに相当こだわりを持つ人間のようですが、実はそうでもなくて、普段は行く先々の状況に平気で合わせられるタイプ。
特に海外など、日本で考えられないほど水事情の良くない場所も多く、バスタブにお湯を張るなんて夢のまた夢という地域もあります。それならシャワーだけ、と思ってもお湯が出るのは良い方で、どれだけ待とうと水しか出ないホテルだってありますし・・・。
今でも思い出すのは、ある国へロケに行ったときのこと。その日はとても疲れていたので、「たとえ時間がかかっても、今日こそバスタブにお湯を張るぞ!」と心に決め、水栓をひねりチョロチョロとお湯を出し続けたんです。
かなり時間が経って、そろそろいいかしらと思いお風呂場をのぞくと、そこにはなんと、得体の知れないまっ黄色の液体が溜まっていて(笑)。これには本当に驚きましたね。
このように、先進国だけなく開発途上のさまざまな国を見てきたからこそ、毎日湯船にたっぷりと清潔なお湯を張りそのうえシャワーもふんだんに使える日本のお風呂は、本当に恵まれているなあと実感しています。

でもそれは、単に水があるかないかだけの問題ではなく、「お風呂で身体を温める」という日本ならではの習慣や健康に対する志向の違いがあるかもしれません。特に女の子は、小さな頃から「身体を冷やさないように」とお母さんに注意されますし、たしかにお風呂は体全体を温めて血の巡りを良くし、深くリラックスすることにより健康維持にも役立つという、東洋医学の考え方に通じる側面もあります。

ですから、せっかく日本という国の風土と歴史がプレゼントしてくれた、人が美しく健康でいられるバスタイムのステキな習慣を毎日楽しんでゆったり過ごせればと、私はいつも思っているんですよ。

文/知花くらら(ちばなくらら)

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