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湯煙コラム

Vol. 28 中嶋マコト

「松・竹・梅」のストレス解消法

中嶋マコト(なかじま まこと)

モデル・ビューティジャーナリスト。
モデルの傍ら、アロマテラピーアドバイザーのライセンスを取得。自然派コスメ、スキンケアに関して豊富な知識を活かし、ビューティージャーナリストとしても幅広く活躍。自らの美容法は肌にいいオーガニック素材を使った手作りコスメを取り入れている。雑誌「VoCE」で5年間にわたり連載されたコラムが1册の本に。『モデルの知恵袋』(講談社)好評発売中。

中嶋マコトの「日々美容」 - グラムブログ -
 
溜め込みたくないのに、いつのまにか溜まってしまっている・・・それがストレス。
私はストレスに弱い質で、強いストレスを受けると胃などの内臓系にきてしまい、それがストレスニキビにつながってしまうことも・・・。職業柄、吹き出物や肌アレを頻繁につくるわけにはいかないので、本当にモデルにとってストレスは美容の敵! なのです。
そんな私にとって、入浴はストレス解消法の『梅』。『梅』とは何かというと、『松竹梅』の『梅』という意味です。私は、自分の中でストレス解消法に『松竹梅』をつけていて、この『松竹梅』は、所要時間によってランキングされているのです。
『松』は秘湯めぐり。もともと海外旅行よりも国内の温泉旅行の方が好きなのですが、最近はとくに車や電車では簡単に行くことができない超・秘湯に凝っています。ゆっくりと時間をかけて行って、山奥の秘湯に浸かりながら何もせずにのんびりと過ごすのが、私にとって最高の贅沢ですね。この冬に行った青森の青荷温泉「ランプの宿」は、雪上車に乗り換えないと行けないほどの奥地だったのですが、ランプの明かりだけで過ごす宿は、炎のゆらぎがとても幻想的で、雪景色のなか月明かりを浴びながらの温泉は、完全に日常を忘れさせ、別世界に連れていってくれました。
超・秘湯の旅は所要時間として2〜3日はかかるので、最も高いランキングの『松』になります。
『竹』はパンづくり。私は、小麦粉をこねるという感触がすごく好きなのですね。手でグイと押すと、手を包むようにしっとりと吸い付くような感覚が、妙にリラックスするのです。それから、パンを焼いている時のなんともいえない香ばしい匂い、そして「上手に焼けるかな?」とワクワクしながら待つ感覚。私にとってパンづくりは、行程ごとにいろいろな楽しさが詰まっている作業なのです。もちろん食べるのも楽しみですが、食べるよりも作っている時の方が喜びを感じますね。
パンづくりは生地を発酵させる時間が必要で、所要時間は約半日ほどかかるので、真ん中の『竹』になります。
そして最後の『梅』は入浴。ふと「ストレスが溜まっているな」と感じた日は、お風呂に入る時に電気を消します。そしてアロマキャンドルを3つほど置いて、湯船に浸かりながら“香り”と“暗さ”を楽しむようにしています。適度な暗さは気持ちを落ち着かせてくれるし、キャンドルの明かりは、炎のゆらぎでα波を引き出してくれるような気がします。またエッセンシャルオイルとあら塩を組み合わせてバスソルトを作ったり、ハチミツを加えて入浴剤を作ったりするのも楽しいものです。手作り入浴剤のウラ技としては、コーヒーにいれる市販の生クリームが残っていたら、それとエッセンシャルオイルを混ぜると、クリーミーな入浴剤になりますよ。
入浴は10〜30分もあればリラックスできるので、いちばんお手軽であり、しかもお金もかかならない『梅』として重宝しています。
今の時代、ストレスを受けない人など、まずいないでしょう。でも、自分なりのストレス解消法をきちんと把握している人は少ないのではないでしょうか。私自身、2〜3年前まで自分のストレス解消法がみつからずに、人にすすめられることをいろいろやってみましたが、それが逆にストレスになってしまったことがありました。
自分なりのストレス解消法を見つけるポイントは、『楽しい』『気持ちいい』と感じた時・事柄へのアンテナを張っておいて、その感情をしっかりキャッチすること! そして、自分の空き時間でストレス解消できるように、何パターンか用意しておくことが大切だと思います。ストレス解消法は、心の“常備薬”のようなもの。できるだけいろんな種類をストックしておきたいものですね。

文/中嶋マコト(なかじままこと)

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