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お風呂読書におすすめの一冊

お風呂読書におすすめの一冊

みなさんお風呂で何をして過ごしていますか?おそらく「何もしない」という方が多いと思いますが、半身浴を習慣にしている人に限っては「本を読む」という回答が多いのではないでしょうか。
東京ガス都市生活研究所が定期的に行っている入浴事情調査によると、「お風呂で読書をしている」人の割合は、2009年では9.9%だったのに対し、2012年では12.7%に増加しています。「半身浴」が広く知られ、浸透してきたことと関係がありそうです。
実は、入浴中は心身ともにリラックスしているため、集中力が高まると言われています。つまり、半身浴と読書は相性バッチリなのです。そこで今回はお風呂読書を推進すべく、「お風呂読書におすすめの一冊」をご紹介いたします。

お風呂読書の基本姿勢

お風呂読書の基本姿勢38〜39℃のぬるめのお湯で、みぞおちまでの半身浴体への負担も少なく、のぼせにくい入浴法です。
 
水分補給のためのお水と、本が濡れないように手を拭くためのタオルの準備もお忘れなく。
 
火照りを感じたら、窓を開けて外気を入れたり、団扇で仰ぐなどの工夫も良し。何より無理をしないこと!

f_1311_towlill.jpg「寒い季節の半身浴は上半身が冷える……」という人は、肩にタオルをかけてみて。浴室暖房乾燥機をお持ちの方は、入浴前にスイッチオン。さらに快適な風呂読書をご希望の方は、ぜひマイクロミストサウナ付き浴室暖房乾燥機の導入を!ナノ微細水のミストなので、ミスト浴をしながら読書ができます。

東京ガスミストサウナ・MiSTY 大阪ガスミストサウナ・ミストカワック
選書していただきました

選書・日比藍子さん本のある生活、新たな本のあり方を模索し、提案してくれるユニットbookpickorchestra日比藍子さんに選書をお願いしました。こんなカテゴリーはどう?こんな本はどうだろう? あらゆる本に精通している日比さんが、お風呂を切り口にいろんな本を紹介してくれましたよ!

20〜30分で読める本


『硝子戸の中』
夏目漱石

病気がちになった漱石の晩年の日常が綴られた39の随筆集。持ち込まれる小説を丁寧に読んだり、突然飛び込んでくる客の人生相談にのったり、誠実な人柄が垣間見えます。当時の朝日新聞に連載されていたものなので、どれも短くて読みやすく、忙しい毎日を忘れるような不思議と明るさに満ちた一冊です。


『あさ/朝』
谷川俊太郎

詩人と写真家が作る「朝」をテーマにしたビジュアルブック。 右から読むと詩集、左からみると絵本というユニークな本です。世の中綺麗事ばかりで済まされないこともたくさんありますが、それでも世界は美しく、あなたの味方になってくれる。そんな気持ちになれる一冊です。写真は『赤毛のアン』の舞台「プリンスエドワード島」から。


『人生の救い』
車谷長吉

朝日新聞土曜別刷beに掲載された人生相談をまとめた一冊。「人生には救いがなく、その救いのない人生を、救いを求めて生きるのが人の一生」という車谷さん。「土曜の朝から読みたくないな」と思いつつ、やっぱり朝一番に読んでしまうのは、全く展開の読めない面白さがあるから。相談が進むにつれて温かさを感じます。

子どもにお風呂のことを教える絵本


『おふろだいすき』
松岡享子、林明子

お風呂で繰り広げられるファンタジー。ページをめくっているだけで、湯上がりのような気分になれます。数をかぞえるエピソードや、耳の後ろや足の指をきちんと洗う様子もさりげなく挿入されているので、お風呂教育にもいい一冊。自分の子どもの頃を思い出しながら、お風呂が待ち遠しくなる絵本です。


『おふろやさん』
西村繁男

どこにでもあるような銭湯の様子を、せりふなしで細かく描写した絵本。調子に乗って湯船で泳いで見知らぬおじいさんに叱られる子どもたち。先に上がるおじいさんは優しく子どもたちに声を掛けていきます。大人がよその子どもたちを見守り声を掛けてあげる。今ではなかなか見られない光景かもしれません。


『どろんこハリー』
ジーン・ジオン、マーガレット・ブロイ・グレアム

登場人物や動物の活き活きとした表情に引き込まれます。お風呂が嫌いで家を飛び出し泥だらけになって遊ぶハリーに、自分を重ねて楽しくなってしまうちびっこも多いかも。お話はシンプルでわかりやすくテンポがよいので、小さなうちから親子で楽しめる一冊だと思います。

冬支度の本


『たのしいふゆごもり』
片山令子、片山健

冬が近づいてくると、冬眠する動物がうらやましくなりませんか?「たくさんたべて あったかくして、春まで眠ること」クマの親子の冬支度の様子をユーモアたっぷりに描いた絵本です。木の実、蜂蜜、魚、綿花、冬ごもりに必要な食べ物を調達していく様子は、読んでいてほかほかしてきます。寒い冬の夜の読み聞かせにもお勧めの一冊。


『リトル・フォレスト』
五十嵐大介

舞台は東北地方のとある村の小さな集落。厳しい雪国の生活を描いたこの漫画には、冬を心地よく過ごす工夫がたくさん詰まっています。ここでの仕事は、自分の生活に必要なものを用意すること。食生活は採集や収穫からはじまります。季節をみつめながら、農作業をする。夜中の料理のようにじっくりと丁寧に描かれた作風も胸に迫ります。


『風邪の効用』
野口晴哉

風邪を通して、人間の心や生き方を見つめた「野口整体」の創始者の古典的名著。お風呂の入り方から布団への入り方までを具体的に説明してあるので、実際に試してみることができます。風邪への考え方は様々ですが、読むと風邪を引きたくなる、不思議な本です。「足湯」や「脚湯」など、冷えを解消する方法にも触れられています。

pix.gif 水にぬれた本の乾かし方 ついつい、長風呂しちゃう本


『住宅読本』
中村好文

かゆいところに手が届くような、良い住まいの案内書。自身の作品や物語に登場する住宅の「なんだか良いよなぁ」といった魅力を、直筆のイラストと共に紹介しています。『居心地』『手ざわり』などの12章が、暮らしを愉しむ視点を教えてくれます。丁寧に暮らすこと、暮らしを味わうことを見直したい人に。


『精選女性随筆集 第一巻 幸田文』
幸田文

川上弘美と小池真理子が名だたる女流小説家の随筆をセレクションする「精選女性随筆集」。第一巻目の本書は川上弘美選による幸田文。身近な人間観察や、自然の持つ力への畏敬など、とにかくすごい、としか言えない名文ばかり。身辺雑記もシュールな掌編のように鮮やか。


『夢のなかの夢』
タブッキ

過去の巨匠が見たかもしれない夢を、タブッキが夢想し描く短篇集。あったかもしれない夢、なかったかもしれない夢。カラヴァッジョ、ゴヤ、ドビュッシー、フロイトなど、それぞれの人生を凝縮したような夢は、夢であると同時に伝記ともいえるかも。夢を覗いているような感覚で、つい時間を忘れます。

お風呂のシーンがあるマンガ


『茄子』
黒田硫黄

茄子をテーマとする連作短篇集。筆で描かれたダイナミックな画はもちろん、わたしたち日本人の行動に寄り添った描写も見所の一つです。他人の家のお風呂に入りながら明日のことを考えるとき。お米を研ぐときの顔。名残惜しいビールの最後の一口。ひとりひとりの表情に個性があって、いつ読んでもはっとさせられます。


『アンダーカレント』
豊田徹也

主人公は銭湯を経営する若い女性。ある日突然夫が行方不明になり、銭湯を休業していたが、営業を再開するところから物語がはじまります。消せない過去に苦しむ人たちを描いた重いテーマに反して、読みやすくてつい何度も手に取ってしまうのは、丁寧な画と、個性的な登場人物たちがいるからこそ。湯船から眺める月が印象的です。


『テルマエロマエ』
ヤマザキマリ

言わずと知れたお風呂漫画の代表格。古代ローマ帝国の浴場設計技師が現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまうという設定です。これほどまでにお風呂を語り尽くそうとした作品は他にないかもしれません。もしあなたが今のお風呂生活を簡素に感じているのならば、この本に学びながら、いろんな文化を取り入れてみるのも素敵です。

番外編


『小説乃湯 お風呂小説アンソロジー』
有栖川有栖編

有栖川有栖編集、お風呂にまつわる傑作短編を集めたアンソロジー。江戸時代から現代まで、ミステリだけでなく、滑稽話に純文学、ファンタジー、さらにSF、幻想、現代小説と様々なジャンルの小説が収録されています。お風呂の種類も内風呂、銭湯、サウナ、温泉とよりどりみどり。お風呂小説の面白さについて熱く語る編者あとがき付き。

お風呂読書の便利品


『バスブックスタンド』
お風呂での読書が一層快適になる、お風呂用の本立て「バスブックスタンド」。ブックスタンド部分は取り外しが可能なので、お部屋での読書にも使えます。キッチンでレシピ本を見る時にも便利かも。本体両側はスライドして幅が変えられるので、52.5cm〜75cmまでのバスタブに使えるそうです。

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