日本のお風呂をもっと楽しもう『湯の国』
お風呂をもっと快適に、お風呂をもっと楽しむために
湯煙コラム

Vol. 102 柄本時生

湯船で聴くのはベースのリズム

柄本時生(えもと ときお)

1989年東京都生まれ。2003年に『Jam Films S』「すべり台」のオーディションに合格し俳優デビュー。その後、舞台、映画、テレビドラマ、CMなどに多数出演中。
2008年の出演作品により、第2回松本CINEMAセレクト・アワード最優秀俳優賞を受賞。
特技は野球、趣味は映画鑑賞。
 
恥ずかしいのですが、実は最近まであまり風呂というものに興味がなかったんです。だから決まった時間に入るという習慣がなく、放っておくと数日経っていたことも。「あ、そういえば風呂入ってないな」と思い出してようやくシャワー…といった感じでした。

でも近頃は、湯船にお湯をためる機会が増えてきました。それは腰を痛めて整体の先生から「マッサージしてからお湯に浸かるように」とアドバイスされたことも大きいですが、仕事に行く前には必ず風呂に入るようにしているので、ありがたいことに忙しくなり、ほぼ毎日風呂に入る生活になりました。
小さいころは、家族で風呂に入るのが楽しかったですね。特におもしろかったのは、母の和枝ちゃん(女優:角替和枝さん)が泡立てた洗顔料で顔を真っ白にして「バアッ!」って突然振り向くこと。その様子がおかしくて、「バアッ!」を何度もねだってはゲラゲラ笑い続けていたのを覚えています。いま思えば、なにがそんなにおかしかったのか分かりませんが(笑)。

風呂上りの楽しみは、兄ちゃん(俳優:柄本佑さん)との“忍者ごっこ”。来る日も来る日も二人して、大きなバスタオルに潜り込み、忍者になった気分でじーっと息を潜めている。「バレてない」と小声で言い合ったりして。その後なにをするのでもなく、そのまま寝入ってしまったりもするのですが、これを日課のように繰り返していました。
大人になってからは、湯船のなかでじっとしている時間が苦手だったのですが、趣味でバンドを始めてから、音楽を聴くようになって、ずいぶん改善されてきました。

というのも25歳になったとき、何かやろうと思い立ち、ベースを弾き始めたのがきっかけです。以前から、友人の間でスタジオにこもって演奏の真似事をするのが流行り、なんとなく楽器を始めたいなあとは思っていたんです。「じゃあバンドを組むか」となったとき、ギターはすでにいるし、リズムを刻むドラムは難しそう…ということで、ベースにしました。よく考えたらベースもリズム体だったのですが(笑)。
ベースは撮影の合間にマキタスポーツさんから手ほどきを受けました。芸人さんなので、楽しくのせるのが本当にうまいんですよ。「このリズムで弾いて」と言われるままに音を鳴らしていると、マキタさんがそこにカッコいいメロディをかぶせてくる。そうすると本格的な音楽っぽくなり、自分まで上手くなったような気がして、すごく気持ちいいんです。おかげでベースの魅力が分かってきたし、音楽の聴き方も変わってきました。今まで気にとめてもいなかったベースの音を集中して聴いていると、あっという間に時間が経つんです。

だから湯船に浸かって、お気に入りのクリープハイプや星野源さんなどを、今までとは違う角度で聴いています。僕たちのバンドも、5年後をめどになにか形にしたいなと考えているので、それまではこのまま風呂でじっくりビートの勉強が続きそうですね。

話/柄本時生(えもと ときお)


■<柄本時生さん出演>公演情報
戦後七十年特別企画「南の島に雪が降る」
戦後七十年特別企画「南の島に雪が降る」
日程:2015年8月6日(木)〜9日(日)
会場:東京 浅草公会堂

ニューギニアの戦地から、遠く離れた故郷日本に思いを馳せる兵士たち。ジャングルの真ん中に舞台が作られ、明日にも散りゆく若き命の目の前で、「瞼の母」は上演された…。実話を基に描いた人情感動作にこうご期待!

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