日本のお風呂をもっと楽しもう『湯の国』
お風呂をもっと快適に、お風呂をもっと楽しむために
湯煙コラム

Vol. 112 中野明海

お風呂もメイクも自分らしく!「交代浴」でポカポカをキープ

中野明海(なかの あけみ)

1961年生まれ。子供の頃から化粧品やメイクアップ、ファッションの世界に興味を持ち、1985年よりフリーのメイクアップアーティストとして活躍。その人が本来持っている魅力を最大限に引き出すメイクで多くの女優やアーティストを担当する一方、「KOBAKO ホットアイラッシュカラー」など化粧品や美容ツールの開発なども手掛けている。 著書に『大人の赤ちゃん肌メイク』(扶桑社)、『可愛い大人の美容塾』(宝島社)がある。

air notes(事務所公式サイト) http://www.air-notes.com/
 
私はとても冷え性なので、お風呂は体を温めて疲れをとるために入ります。とくに冬場は手早く体を回復させるために、「短時間入浴」をします。
まず40〜42度くらいの少し熱いお湯に5〜10分浸かってから、湯船から出て髪を洗い、また5分浸かって、体を洗い、5分入浴・・・という具合に3回ほど繰り返します。締めに冷たい水を足にかけて終了。これでお風呂から出たあとも体の温かさが保てます。

入浴剤は炭酸入りが好きです。炭酸に刺激されて、血流が良くなっていく感じが気持ちいい。疲れた日はいつもの3倍くらい入れるのですが、その分効果が感じられるんです。炭酸が皮膚から浸透して毛細血管を広げ、血流を良くしてくれるのが分かります。
おまけに湯船に浸かる行為は、体全体に水圧をかけることで血行のめぐりがよくなるので、とても良いそうですよ。むくみも取れるのでおススメなのですが、熱があったり傷がある場合には控えてくださいね。また日によって体調も違いますから、まずは自分のコンディションをちゃんと知ることです。

肌も同じです。私は肌が弱いので、入浴時に一度だけ洗顔する方法をとっています。肌のきれいな人って、基本的に肌自体が丈夫な人だということなんです。ただデリケートな肌の人でも、自分に合うスキンケアを見つけられたらきれいになれる。パックしたりあれこれ塗ったりするスキンケアだけでなく、「肌をそっとしておく」というケア法もあるんです。体や肌にとって、最適なものを見極めて選ぶことはとても大切なんです。
メイクのことでいろいろと相談を受けますが、「とにかく一度やってみましょう」とアドバイスします。どれだけ奇抜なメイクをしても落とせばいいし、毎日少しずつ違ってもいい。ちょっとしたことで顔も気分も変わるし、キレイも見つけられる。怖がらずになんでもやってみるべきだと思っています。

いろいろなメイク本も出ていますが、その中から「このメイクが素敵!」と思ったものは感性に合っているわけですから、ぜひトライしてみてください。洋服を買うと高くつくけど、1本数千円のリップを塗るだけで世界が変わるなら、思いっきり楽しんで欲しいと思います。

駆け出しだった頃、海外に行かないと一流のメイクアップアーティスになれないのでは、と思いながらも、日本の仕事を選んできました。でも実際には行ってもどうなったかなんてわからないし、海外で挫折して終わってしまったかもしれませんよね。
子育てで仕事をセーブしなければいけない時期に、やりたい仕事を諦めるのを辛く感じたこともあったけれど、それもまた自分の人生。すべては流れのなかで、与えられた場所や時間でやるだけです。そうやって一生懸命生きてきたから、今があるんだと思います。

私の仕事は一つとして同じことがないんです。常に一期一会だから、いつでも真剣勝負できるように、どんなに遅く帰ってきてもお風呂に入る。1日の疲れをとって体をリセットし、明日に備えるために湯船に浸かります。体が冷えて固くなっているときは、全身をほぐしながら、明日もしっかり働けるようにと体勢を整えるとても大切な時間にしています。

話/中野明海(なかの あけみ)

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