湯の国Web >> お風呂大好き! >> VOL.7 お風呂のバリアフリーで安心入浴
お風呂大好き! バスルームは∞の多目的空間
INDEXへ
VOL.7お風呂の“温度差”にご用心!お風呂のバリアフリーで安心入浴
温度のバリアフリーを考慮した、冬の入浴術
温度のバリアフリーを考慮した、冬の入浴術
温度のバリアフリーを考慮した、冬の入浴術
11〜3月に集中する入浴事故
世界一お風呂が好きな日本人は、入浴中の事故が外国に比べて圧倒的に多いといわれており、とくに11〜3月の寒い時期に集中していることが明らかになっています。なぜでしょうか?
それはリビングと浴室、または浴室と湯船の「温度差」にあります。脱衣室や浴室で「寒い」と感じた瞬間に血圧が上がり、その冷えきった体で熱いお湯につかると、今度は熱さへのショックで熱を逃すためにフルスピードで血液が循環しようとして、さらに血圧が上がり、心臓に負担がかかるからです。
ある調査で冬場に戸建住宅の各部屋の温度を測ったら、暖房のない浴室の温度は、暖房のあるリビングルームやダイニングよりも10℃も低かったという記録があります。真冬の浴室は10℃以下になることもあり、寒さにふるえながら入浴することも少なくないのです。
冬の入浴事故を防ぐためには、他の部屋と浴室・脱衣室の温度をはじめ、浴室の温度とお湯の温度など、さまざまな温度差をなくすことが大切です。
「寒い時の熱いお風呂」には、危険がいっぱい
「寒い時こそ、熱いお風呂に肩までつかって温まろう!」と思いますよね。
ところが、この入浴法には3つの危険が隠れています。
1つは、先ほどお話した温度差による体への負担。2つめは、「熱いお湯」の危険性で、42℃以上のお湯に入ると血圧が一気に上昇します。しかし、しばらくすると、熱さで末梢神経が拡張しすぎて今度は血圧が急降下します。この血圧の落差がもっとも危険なのです。
また42℃以上のお湯に10分つかると血栓ができやすいという報告もあります。
3つめは、「肩までつかる」という行為です。熱いお湯で血圧が上がっているところにさらに肩までつかる全身浴は、高齢者や血圧の高い方には危険です。下半身や末梢部にある血液が静水圧で心臓に押し上げられて、よけいに心臓への負担が大きくなり、血圧の変化が激しくなるのです。
体にやさしく、芯から温まる入浴法
まずお風呂に入る前に、浴室を十分温めておきましょう。浴室暖房がないご家庭は、シャワーで浴槽にお湯を張ると自然と浴室が暖まります。浴室が暖まったら、ぬるめのお湯にみぞおちの上くらいまで入り、半身浴で20〜30分ゆっくりとつかると体は芯から温まります。しかし浴室がきちんと暖まっていないと、体が温まりにくく、かえって風邪をひいてしまうので気をつけましょう。
また汗をかきはじめたら、お風呂上がりまで我慢することなく、
浴室にペットボトルを持ち込んで、入浴中にきちんと水分を補給するようにします。
最近、高齢者や障害をもつ方々のために、バリアフリーの住まいづくりが進められています。手すりや段差をなくすだけでなく、温度差を解消する「温度のバリアフリー」も大切です。断熱や換気を工夫して、各部屋の温度差をできるかぎりなくし、年間を通じて快適な温度に保たれるようにしたいものです。

20〜30分間ゆっくりとつかる 37〜40℃のぬるめの湯温で、湯量はみぞおちの上まで シャワーで浴槽にお湯を張り、浴室を十分に温めておく 水や柑橘系のジュースなどをたっぷり飲んで水分補給 脚のむくみは、温&冷水シャワーが効果的