もっともリラックスできる入浴法は、ぬるめのお湯を浅く張り、体を横たえる『寝浴』です。寝浴は、水深が浅く水圧があまりかからないため、心臓への負担がほとんどないうえに、浮力によるリラクゼーション効果があります。お湯にプカプカと漂うような浮遊感は、母親の胎内で羊水に浮かんでいた記憶をよみがえらせ、気持ちをやわらげるのです。 しかし、体を横たえられるほどの、大きなバスタブを持っている家庭は少ないでしょう。そんな時は、バスタブを対角線に使う、小さめの浴用いすをバスタブに沈めて使う、またはお風呂用の枕を使うなど、さまざまに工夫して、できるだけ足を伸ばせるスペースを作るようにしましょう。
海外旅行で体験したリゾートスパを再現するように、バスフォーム(泡の出る入浴剤)を使ってバブルバスにしたり、バラの花びらをバスタブいっぱいに散らしたりするなど、ラグジュアリー感を演出してみましょう。またお気に入りの飲み物を持ちこめば、さらにリゾート気分がアップします!
水面と光をうまく組み合わせると、美しく幻想的な世界が生まれ、視覚を通して心を癒してくれます。タイルの目地まではっきりと見えるようなバスルームなら、照明を抑えて、適度な暗さを楽しみましょう。キャンドルを灯して、水面のきらめきや炎のゆらめきをゆっくりと眺めているだけでも、心が落ち着くものです。
香りは、気分を高揚させたり沈静化したりする働きをもっています。たとえばラベンダー、カモミール、ベルガモット、サンダルウッドは精神を沈静化させます。またストレスの緩和にはジャスミン、レモンなどが有効です。その日の気分や体調に合わせて、好みの香りを選ぶようにしましょう。
音楽には、ストレスホルモンを低下させ、副交感神経の働きを高め、血液を正常化する作用があります。やすらぐための入浴なら、木の葉を揺らす風の音などのヒーリング音楽はもちろん、バスタブの水面を触ったときのしずく音も十分なBGMとなります。モーツアルトやイージーリスニングなどもよいでしょう。
お風呂でゆったりすごすには、体をあずけられる「枕のようなもの」が必要です。最近では、お風呂用の枕(バスピロー)が市販されており、首のツボを刺激できるタイプのものもあります。でも市販のものが体に合わない場合は、バスタオルを丸めて枕代わりに使ってもよいでしょう。バスタオルなら感触もよく、洗濯もできるので便利です。